3月20日、春分の日。強風での倒木遭難が怖かったので今日は山行きを休んで、家で肉豆腐鍋を作りました。醤油仕立てで、火からおろす間際にギョウジャニンニクを入れると絶品の鍋が出来上がります。今日は6本使いました。お試しあれ。
2020年の山菜スタート!
3月12日、コロナ騒ぎを逃れるように山に入りました。やっぱり春の山はいいです!行者ニンニク、ヤブカンゾウ、蕗の薹が採れてきました(写真左がカンゾウ、右が行者ニンニクです)。山菜の予約受け付け中!! 採れ次第発送致します。
アザミ
天然アザミの注文があったので採ってきました。
葉や、ガクのように見える総苞にかなり強力な刺がある植物ですが、若芽の頃は美味しく食べられます。葉は天ぷらや汁の実に、根はキンピラや漬物に使えます。アザミの採取時期は短いですが、コゴミやサシボ、葉ワサビに続き、シドケ、アイコなど美味しい山菜がこれからどんどん出てきます!
混在
3月26日、山で行者ニンニクと毒草のコバイケイソウが一緒に生えている場所を見つけました。真ん中あたりの根元が白っぽいものがコバイケイソウです。よく見れば葉脈が微妙に違うのですが、ぱっと見ではわかりません。山菜採り初心者で自信がない場合は、行者ニンニク特有のニンニク臭があるかどうか匂いをかいでみてください。
行者ニンニクとコバイケイソウ
行者ニンニクが採れ頃になってきました。
ニラに似た味と歯触りで人気の山菜ですが、毒草のコバイケイソウと間違えやすいので、山菜採りに慣れてない人はくれぐれもご用心を!コバイケイソウは加熱しても毒が消えず、間違って食べると嘔吐や下痢、しびれなどの症状が出て死に至るケースもあるようです。
もしどっちだろうと悩んだら、切り口の臭いを嗅いでみてニンニク臭がしたら行者ニンニクです。根元が赤いのも行者ニンニクだけの特徴です。生えている場所も似ているので、慣れていても注意が必要です。
下の写真は先週撮ったもので、左が行者ニンニクで、右がコバイケイソウです。この大きさではあまり間違うことはありませんが、コバイケイソウがもう少し大きくなったら行者ニンニクに似ているので要注意です。
2019年の山恵スタート!
白いシラネアオイ
4月24日、秋田市の街中は桜が満開ですが、山も春爛漫です。珍しいシラネアオイの白い花を見つけました。薄紫の花びらが普通で、白は突然変異のようです。どちらもきれいですが、白いと一段とたおやかです。シドケも出てきました。秋田では人気の山菜で「山菜の女王」と呼ばれていますが、アイコやコシアブラを山菜の女王と言う人もいます。人それぞれですね。
サシボ
昨日ホンナを発見した後、近くで美味しそうなサシボを見つけました。直前にサシボのご注文が入ったとの連絡があったので喜び勇んで採取しました。
サシボはイタドリの若芽のことで、ヌメリとほのかな酸味が特徴です。茹でても揚げても焼いても美味しく食べられます。酸味を生かして酢の物にしてもいいのですが、天ぷらが意外といけます。タラノメのようなホクホク感はないものの酸味が薄れ、振り塩をして食べるとタラノメに負けないくらい美味です。古来、秋田の県南、本荘・由利地方でよく食べられた山菜だということですが、今ではクックパッドにレシピが載るほどポピュラーな山菜になりました。
場所や日の当たり具合にもよりますが、7月に雪渓の側で採ったこともあり、意外と時期の長い山菜といえるかもしれません。
ホンナを発見
ニリンソウの花が咲き始めると山菜が次々と生えてくると言われる通り、4月17日、今年初めてホンナを発見。別名ヨブスマソウ(夜衾草)といわれるのは何故か調べてみたところ、ヨブスマ(夜衾=昔の掛け布団のようなもの)はムササビやコウモリを指すどこかの方言だという説や、「ムササビ」の古名だという説もありました。確かにホンナの葉の形はムササビやコウモリを思わせないでもありません。一方ホンナという名前は、茎が空洞になっているため折ると「ホンナ」とか「ポンナ」という音がすることから付いたようです。
ホンナは山菜御三家(シドケ、アイコ、ホンナ)の中では一番香りにクセがあり、苦みも若干あります。生なら天ぷらや炒め物に、茹でてはおひたしや和え物に、と特別な下処理なしにいろいろな料理が可能です。元々、北日本で食べられてきた山菜ですが、最近はその独特な美味しさが関東以西にも知られつつあるようです。もっともっと多くの人にホンナだけでなく山菜の魅力を知ってもらいたいものです。
ニリンソウ
4月10日、山でニリンソウの群生に出会いました。一本の茎から花が二輪つくことから付けられた名前ですが、実際は一輪だったり三輪だったりします。若芽の頃は葉っぱが猛毒をもつトリカブトに似ていますが、トリカブトは成長につれて茎が立ち上がるのに対し、ニリンソウは丈は伸びません。花もトリカブトは秋に青紫の花をつけますが、ニリンソウは春先に白い小さな花が咲きます。なので間違えるのは花芽がつく前の一時期だけですが、それでも混じりあって生えていることが多いので、ニリンソウを食用に採取する場合は細心の注意が必要です。もっともニリンソウ自体にも毒(アク程度らしいですが)が含まれているので、茹でこぼして水にさらすなどの手間が必要なのだとか。可憐な花の鑑賞にとどめておくのが無難ですね。