タケノコのピリ辛煮とお好み焼き

今年、秋田県は人里での熊の出没が目立ちます。当然、山の中で熊を見たという報告も多く、それにつれて県内のタケノコ生産量も落ち込んでいるという記事が地元の新聞に載りました。それでも性分で、時間と体力が許す限り山に入ってしまいますが、タケノコに関しては伸びきった物が多くなり、収穫時期はほぼ終わったと思っています。
わが家にまだ残っている生のタケノコを使って、糸こんと豚肉を加えたピリ辛煮とタケノコ入りのお好み焼きを作ってみました。


ピリ辛煮の方は本当は豚肉ではなくタラコを使いたかったのですが、有り合わせの物で済ませてしまいました。でも豚肉との相性は間違いないので、これはこれで美味しかったです。お好み焼きはチーズをたっぷり入れて洋風の味つけにしました。タケノコはチーズとも合います。
そもそもタケノコこと姫竹(最近はネマガリダケの方が通りがいいかも)は味が淡白なので、いろんな素材と合わせることができ、和洋中華、いろいろな味つけが可能です。料理好きな人にとっては腕が鳴る食材といっていいかも知れませんね。
生のタケノコはこれで終わりなので、来年のタケノコシーズンまで瓶詰めタケノコでしのぎます。瓶詰めにすると歯触りは若干落ちますが、味は生にそれほど引けをとらないと思っています。

 

熊のフン

6月20日朝もタケノコ採り。熊のフンに遭遇しました。

上の黒い方が新しそうでした。熊のフンはどんなニオイがするのか訊かれたことを思い出し、嗅いでみたら、ちょっと油のような匂いがしました。人間のフンのように臭くはないです。帰宅後調べたところ、熊の消化器官は構造が単純であるとかで、ほぼ食べたものをすりおろした形で出てくるそうです。りんごを食べると、すりおろしりんごのようなフンが出てくるのだとか。下の方の緑色っぽいフンは、先日食べたミズたたきにそっくりなんですけど・・・。
この日は熊の気配が濃厚に感じられたので、早々に帰宅の途につきました。

タケノコとミズと熊

タケノコ(姫竹)採りももうすぐ終盤戦。6月18日、熊がタケノコを喰い散らかした跡を見て、早々にその場を立ち去りました。

熊も人間同様タケノコが大好きな上、タケノコが採れるのはまったく見通しがきかない場所ばかりなので、タケノコ採りはまさに危険と隣合わせです。ふと目を上げると目の前に熊がいた、ということだってあり得ます。熊に出会わないようにするための最低限の対策はしているつもりですが、最終的には自分の勘に頼るしかありません。独特の生臭いニオイを感じたら、できるだけ早くその場を離れるようにしています。
この時期ならではの柔らかくて美味しそうなミズも採れました。ミズは秋まで採れますが、場所によっては遅くなると茎が固くなりがちです。この日は採れたてのミズをさっと茹でて、ミズたたきにして食べました。

ワラビのアク抜き

山恵では敢えて取り扱っていませんが、5月下旬から6月上旬にかけて毎年必ず大量に食べるのがワラビです。採りすぎて食べきれず、破れかぶれになって、ワラビをうどんに見立ててカレーうどんならぬカレーワラビにして食べたことも。
スーパーで売られている深緑色の液体に漬かったワラビがどのようにして作られているのか知りませんが、自分で採ってきたワラビはあのような色にはなりません。アク抜きに木灰を使うと色が濃くなると何かで読んだことがあるのですが、重曹しか使ったことがないのでわかりません。
ワラビのアク抜きは難しくて、食感に大きな違いはないのですが、色鮮やかに仕上がったことは数えるほどしかありません。ワラビと湯の割合、重曹の割合、湯の温度、湯をさますタイミング等々、留意すべきポイントが数多くあるように思えます。間違いなく見た目も食感も最高のワラビのアク抜き方法をご存知の方がいれば、ぜひ教えていただきたいと思っています。
で、昨日は珍しく見た目も美味しそうに出来上がりました。先週アク抜きしたワラビは惨敗だったのですが・・・。色がきれいな様子を見ていただきたくて、とりあえず酢みそをかけてみました。


味ですが・・・食感はわれながら最高でしたが、いつも通り麺つゆと鰹節で食べた方が美味しいかな?
ワラビたたきも作りました。味噌と木の芽を混ぜ込んでひたすら包丁でたたくのですが、頑張ってもあまり粘らないことがあるんですよね。昨日はいい粘り具合でした。

今回、食べきれないワラビを初めて塩漬けしてみました。冷凍保存も乾燥保存もイマイチだったので。先のことですが、出来上がりが楽しみです。