今年の春は例年以上に変わりやすい天気です。今日の山行きでは日当たりのいい場所で葉ワサビに出会いました。
天然ワサビの場合、食べて美味しいのは根よりも葉や花茎の方です。根絶やしにしないよう間引くように摘み取り、おひたしや和え物、漬物にしていただきます。爽やかな香りとツンとくる辛みが魅力です。
秋田の山の素晴らしさと、そこで採れる天然山菜・天然きのこの魅力をお伝えします
3月28日、穏やかな春の陽のもと、山に入ってみました。10日前には少ししか見られなかったカンゾウが沢山育っていました。これから3週間くらいは採れるかもしれません。行者ニンニクは、これから場所を変えながらしばらく旬が続きます。
カンゾウは解熱作用、利尿作用、不眠症の解消などの効果があり、行者ニンニクは血液中の脂質や活性酸素の除去などの効果があるそうです。ですが、まずは無施肥無農薬、山の恵みの豊かさと美味しさを知っていただきたいものです。
3月19日、春らしい陽気の中、とある山でセリを収穫しました。
ヤブカンゾウも発見。これは7月から8月にかけて、オレンジ色のユリに似た花をつけます。
花といえば日当たりのいい場所に福寿草が咲いていました。
それからキクザキイチゲも。帰宅後、Wikipediaで調べると、菊に似た花を一輪つけることから、この名がついたそうです。
3月11日、山の様子と山菜の状況を見ようと、海を見がてら男鹿に出かけました。天気はまずまず、気温は平年並みですが、山にはまだ雪が残り、山菜の走りといえるバッケ(フキノトウ)が雪の中から顔を出していました。
この日の収穫はバッケのみ。ツボミの状態のものを20個ほど採り、春一番の味覚を味わおうと、帰宅後、早速調理にとりかかりました。調理といっても茹でて刻んで、火にかけながら甘みをきかせた味噌と練り合わせるだけのバッケ味噌と、衣をつけて揚げるだけの天ぷらですが。
バッケ味噌は1、2分茹でた後、30分から1時間ほど水につけてアク抜きした方が食べやすくなりますが、天ぷらの方は特に下処理は必要ありません。きれいに洗って外側の硬そうな皮と根元を取り除くだけです。採れたてなので苦みはほとんどなく、春の香りを満喫しながらどちらも美味しくいただきました。
ちなみにバッケにはカリウムが豊富に含まれていて高血圧の予防になる他、苦み成分が肝機能を強化し、香り成分が胃腸の働きを活発にするなどの効果があるそうです。まさに山の恵みですね。